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IMAGINE KANAZAWA 2030 パートナーズ 交流会#5(2021年9月16日)の開催

金沢ミライシナリオをパートナーシップで実践するためのプラットフォームであるIMAGINE KANAZAWA 2030パートナーズ。2021年9月10日時点で157の企業、団体、個人が参加しています。パートナーズ交流会では、毎回、参加者が「パートナーズのみなさんと協働で実行したいプロジェクト」をピッチプレゼンし、それを起点に参加者同士で金沢ミライシナリオの実現に向けたディスカッションを行います。昨年度は合計2回の開催に留まりましたが、本年度は毎月開催することで、金沢ミライシナリオの実現と会員間の協働を進めていく予定です。

 

 

 

先日9月16日に2021年度第3回目、合計第5回目となるパートナーズ交流会がオンラインで開催されました。今回も各種団体、企業また個人の方と多くの方々にお集まりいただき、活発な意見交換が行われました。今回は、食糧不足と健康問題をテーマに活動するNPO法人TABLE FOR TWO、オーガニックとフェアトレードのお店を経営するほか、SDGs達成に向けた行動啓発のための映画上映を行う株式会社のっぽくん、「こころ豊かな暮らしを実現する」をテーマに人々の清潔、美、健康を支えてきた花王グループから花王グループカスタマーマーケティング株式会社の3団体がピッチプレゼンを行いました。

TABLE FOR TWOさんは、先進国の過度なカロリー消費とそれに起因する肥満や生活習慣病、反対に開発途上国で起こっている食糧不足と飢餓の両方を解決しようと取り組む団体です。企業の社員食堂や店舗で提供されるTABLE FOR TWOさん特製のヘルシーメニューが購入されることで、開発途上国に給食1食分が寄付される仕組みを作っています。これまで累計7,390万食が支援されたほか、709団体と提携してきた実績があり、2019年ジャパンSDGsアワードも受賞しています。金沢市でも株式会社白山さん、石川中央魚市グループの(株)マルストックさん、金沢大学などと提携し、自動販売機での飲料販売や地場食品の販売などを通した寄付の仕組みを導入しています。日本側で販売するメニューについては企業側の意向も踏まえ柔軟に対応しているそうです。

 

 

続いて、のっぽくんさんからは、のっぽくんが協力している「未来につなぐ映画祭」の紹介がありました。「未来につなぐ映画祭」は金沢市内の3会場(NOPPOKUN金沢港クルーズターミナルシネモンド)にて、SDGsに深く関わる合計5作品を9月4日から10月1日までの4週間にわたり上映します。どの映画も世の中や人生に関わる問題など、身近だけど知らなかった考えさせられるテーマを扱っていて、SDGs達成に向けて一歩踏み出すエネルギーを与えてくれるものです。加えて、文章では抽象的で難しいSDGsについて映像を通して噛み砕いて理解できるほか、各映画がSDGsのどの目標とリンクしているか表示されているので、まだまだSDGsについて分からない方でも自分ごととして捉えやすい内容になっています。のっぽくんさんは、5作品のほかにSDGsをテーマにした複数の映画を上映する権利を保持しています。今後は映画を通してSDGs達成に貢献するための交流の場を作っていくこと、企業向けのSDGsの勉強会などを行うことを検討しています。

 

 

最後に、花王グループカスタマーマーケティング株式会社さんから同社のSDGsへの取り組み内容をご紹介いただきました。花王グループはESG戦略として「My Kirei Lifestyle 世界中のお客さまのこころ豊かな暮らしを実現する」を掲げ、花王グループカスタマーマーケティング株式会社内にノルマを持たない社会コミュニケーション部門を設置。多様なコミュニティーとの積極的なコミュニケーションを行い、環境、健康、衛生、多様性の観点から社会貢献活動と生活者のこころ豊かな暮らしの実現を支援しています。具体的には、幼稚園や保育園向けの手洗い講座、小学生向けのプラスチックごみの環境講座、就活生や再就職者向けのメイク・スキンケア講座などを開催しています。今後、順々に取り組みの種類を増やすとともに講座の実施数も増やしていきたいそうです。前回のパートナーズ交流会で意見交換を行った石川シングルマザーの会さんとは、協力して公民館でメイクアップ講座を開催することが決まっているそうです。

 

 

ピッチプレゼンの後は、お馴染みのグループディスカッションが行われ、各発表者への質疑応答やどうしたらプロジェクト推進を後押しできるか、関連する課題を解決出来るか、話し合いが行われました。グループディスカッションの後、各グループでの話し合いの内容が参加者みんなに共有されました。共有された内容に対して更に、別の観点から新しい解決策や協働のアイディアが共有され、新しい協働プロジェクトのたねやネットワークも生まれました。ツエーゲン金沢 さんの子ども向けサッカー教室イベントと公式戦の合間に、施設を利用してのっぽくんさんと協力してSDGsの映画を放映するなどのアイディアも登場しました。

今回のパートナーズ交流会では、参加者が考えついたアイディアを自由に共有し合える交流会の場の中で更なる広がりが生まれ、プロジェクト推進のアイディアとつながりのきっかけが多数生まれる機会となりました。

今回のパートナーズ交流会では、ディスカッションに先立ち、IMAGINE KANAZAWA 2030パートナーズのコーディネーターを担当する橋本さんから交流会を通した協働の実現事例も共有されました。2021年度第1回目でピッチプレゼンされたkanazaWAZA研究所さんはパートナーズ交流会でつながりを作り、東京海上日動金沢支店さん、金沢機工さん、SYNCA DESIGN UNITさんと協働でサスティナアートプロジェクト放置竹林編を実施中。また、ピッチプレゼンの中でも紹介があったよう、石川シングルマザーの会さんと花王グループカスタマーズマーケティングさんがメイクアップ講座の開催を企画するなど、パートナーズ交流会を通した協働プロジェクトが着実に動き始めています。今後、橋本さんはコーディネーターとしてパートナーズ会員間の協働プロジェクトに伴走して調整を担い、協働の輪をどんどんと広げていく予定です。また、交流会を通して生まれた金沢ミライシナリオを実現する協働プロジェクトを進めている方がいらっしゃいましたら、ぜひ事務局までお知らせください。

IMAGINE KANAZAWA 2030パートナーズでは会員を随時募集しているほか、交流会でピッチプレゼンしたい企業、団体、個人の方も募集しています。ぜひ皆様のミライを作るアイデアを聞かせてください。

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