持続可能な都市自然プロジェクトの一環として、2024年9月27日の金沢市立犀桜小学校での授業に続き、12月10日にOUIKの研究員であるフアン博士が金沢市の犀桜小学校の6年生57名を対象にした屋外活動を行いました。この活動は、自然とのふれあいを促進し、学校周辺の生物文化多様性を紹介し、都市自然の利点と課題について児童の意識を高めることを目的としています。
活動のハイライト:
-
犀川沿いの風景をスケッチ
学生たちは15分間、雪をかぶった白山山脈や犀川、寺町の街並み、川沿いで運動する人々をスケッチしました。フアン博士は雪解け水が川を下り、歴史的な用水路に流れ、その水がどのように生物文化多様性に関係しているかを説明し、児童たちはタブレットにメモを取りました。 -
鞍月用水沿いの庭園のマッピング
児童たちは近隣を歩きながら、道端の樹種を識別し、放置された家や土地を観察しました。フアン博士は用水路に流れる水が、今でも地域の庭園を潤していることを説明しました。児童たちは、平木家、杉田家、池田家、藤井家などの庭園を訪れ、その特徴や高い生物多様性(例えば、6月末に見られるホタル)について学びました。 -
都市農業学習
児童たちは、空き地で行われている地域のコミュニティガーデンプロジェクト(野菜づくり)を見学しました。そこで空き地がどのように都市の緑地、例えばこういった畑に変わる可能性があるかを学びました。児童たちは、大根やブロッコリー、虫除けとして植えられていたラベンダーなどの植物を観察しました。
活動の最後に、学生たちは再び犀川に戻り、翌日の5年生への生物文化多様性の授業に向けて意見交換を行いました。先生方とフアン博士は、この活動を今後も継続して行うことを検討しており、小学生のうちから地域の自然や文化について学ぶことが生物文化多様性の保護に不可欠であると考えています。