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フアン研究員COP 27に参加

11月6日から18日まで、シャルム・エル・シェイク(エジプト)において、気候変動に関するCOP27が開催されました。国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局が主催し、世界中から90カ国以上の首脳と3万5000人の代表者、関係者、オブザーバーが参加し、UNU-IASからは山口忍所長率いる代表者が計8名参加し、OUIKからは研究員のフアン・パストール・イヴァールス博士も参加しました。

1975年のベルリン開催以来、毎年開催されているこの会議の目的は、気候変動への対応について評価し、決定的な意思決定を行うことです。例えば、COP3では京都議定書という形で先進国の温室効果ガス排出削減義務を定め、COP21では地球温暖化を2℃以下に抑えるパリ協定を全会一致で採択するなど、さまざまな取り組みが行われて来ました。

今回の会議では、温暖化を1.5℃以下に抑えるための発展途上国向けの気候変動関連資金援助に関する議論が行われました。さらに先進国が、途上国をどのように支援し化石燃料の段階的廃止と再生可能エネルギーへの移行の方法に焦点が置かれました。この会議では、地域、人種、世代など、さまざまな背景をもった多様な人が意見を出し合い、共同で気候変動対策が決定されます。これらが計画通り実施されることが重要となって来ます。

COP27におけるUNU-IAS代表団の目的:

  1. アウトリーチ活動や公的行事への参加を通じて、組織の認知度を高める。       
  2. UNFCCCアジェンダに関する政策対話に貢献し、気候変動と持続可能な開発に焦点を当てた UNU-IAS の研究・教育プログラムを推進し、パリ協定に関する大学院の学位専門課程を実施する。
  3. 2023年7月に東京で実施した「気候変動に関するパリ協定と持続可能な開発のための2030アジェンダの間の相乗効果の強化に関する第3回世界会議」の成果を引き継ぎ、また、
  4. 生物多様性と気候変動との相乗効果に関する最新の政策動向に関する研究を実施する。

上記の目的を達成するため、UNU-IAS代表団は、ユネスコ・UNUとともに「市民科学と若者のエンパワーメントによる気候変動対策の変革への道筋」、ジャパンパビリオンでは「気候変動に関するパリ協定と持続可能な開発のための2030アジェンダの相乗効果を強化するアクション」、「教室を越えて―地域の気候変動対策の一仕組みとしての教育」等の公式サイドイベントを開催しました。また、「パリ協定とSDGsの実施に向けた若者のエンパワーメントに対するUNU-IASの貢献」と題した記者会見を行いました。

OUIKのフアン研究員はは、上記のイベントに参加すると共に、UNU-IASの記者会見では、若者やその他のコミュニティの関係者を巻き込みながら持続可能性の課題を地域化するOUIKモデルについて説明し、地域の持続可能性に大きな影響を与えるとともに、グローバルな課題の進展を支援する研究活動について情報提供しました。さらに、UNFCCC Resilience Frontiers のパビリオンにも参加し、より良い世界のための8つの道について議論し、人類と自然との関係を変革し、将来の健康と幸福を最適化するために、ホリスティックで生態系を中心としたアプローチを適用することに焦点を当てた議論を進めました。

今回の参加は、8月にボツワナで行われたものに続くものです。(https://ouik.unu.edu/news/6141).

フアン研究員は「自分の研究に関連する多様な専門家と新たなパートナーシップを構築し、OUIKとSUNプロジェクトのアウトリーチを強化する素晴らしい機会だった。さらに気候変動対策に向け、多様なコミュニティが、より良い世界のために若者を巻き込みながら、純粋に気候変動と向き合おうとしていることを感じました。」と述べました。

 

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