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SUNプロジェクト生き物調査中間報告会を開催しました

都市に自然を取り戻し、地域の復元力、回復力を向上させるための研究活動を行うSUNプロジェクト。研究の一環として、金沢市内の用水と日本庭園が生物多様性にどのような役割を果たしているのかを調べるべく、今年の春から3年間にわたる生き物調査を実施しています。今年度も前半が終わり、調査対象の各庭園で春、夏、初秋の調査を終えたところで、金沢市役所職員、調査対象庭園保有者、専門家など約20名をお招きして、1020日その中間報告会を実施しました。

豊かな自然と歴史的な文化が残る金沢市において、庭園は金沢市の社会システムと自然システムの調和を象徴する重要なグリーンインフラの1つです。しかし、人口減少などの複数の原因により、維持管理が困難な庭園も存在し、その中で生物多様性や人と自然とのつながり、温暖化対策への貢献など自然がもたらす様々な恩恵も失われていく可能性があります。将来的な維持管理の方法を模索する必要がある中で、まずはどのような生き物が生息しているのか、現状を確認するために、今回の調査を実施しています。

調査を通して、各種の希少生物、外来種やその他の生物が生息し、また一部の生物は用水や周囲の森林を通して庭園内に入ってきたと思われることが分かりました。参加者との間では、庭園や用水とも連携した維持管理のあり方、また外来種が与える危害にどうやって対応していきつつ希少種を守っていくかなど、意見交換が行われました。今年度は、11月、そして冬の季節の調査も行う予定です。年間の調査が終わり、全調査が終了次第、調査結果を取りまとめ、分析していく予定です。

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