OUIK > お知らせ > 地域との研究活動 > 金沢 > IMAGINE KANAZAWA 2030 「金沢市民のわたしたちが考える指標アイデアワークショップ」開催

お知らせNews

IMAGINE KANAZAWA 2030 「金沢市民のわたしたちが考える指標アイデアワークショップ」開催

国連が掲げる「持続可能な開発」とそれに紐付く17の目標(SDGs)の達成を地域で進めていくにあたっては、地域で適切に達成度を測って進捗を確認することが大切です。IMAGINE KANAZAWA 2030推進会議は、10月16日に市民とともに地域でのSDGsの達成度を図るための指標のアイデアを出し合うワークショップを開催しました。約25名の市民の方にご参加いただきました。

2019年3月金沢市、金沢青年会議所、国連大学IAS OUIKは金沢SDGsを進めるための指針である「5つの方向性」を発表し、「IMAGINE KANAZAWA 2030」プロジェクトをスタートさせました。2020年3月には、地域の多様な主体が取り組みを進めるための行動計画である「金沢ミライシナリオ」を取りまとめ、SDGsを金沢で達成するための行動の道しるべを示しました。一方で、金沢市が2020年7月に内閣府より「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定されて以来、IMAGINE KANAZAWA 2030推進会議は「市民生活と調和した持続可能な観光の振興〜『責任ある観光』により市民と観光客、双方の『しあわせ』を実現するまち金沢〜」をSDGsの達成促進のためのモデル事業として進めています。

このように、地域の実態に合わせてSDGsを地域で推進していくための計画を策定し、それに紐づくプロジェクトを進めている中で、指標を用いてプロジェクトの結果(アウトプット)や効果(アウトカム)を測っていくことが重要となります。指標を用いた計測は状況の分析や改善のために使えるほか、自分ごとになる指標を設定し、モニタリングすることで、参加意識が高まり、意識の共有やモチベーション向上につなげることもできます。今回のワークショップでは、そういった自分ごとにできる「みんなの指標」を作るために、市民の方々と一緒に「こうなったらいいよね」と思える未来の金沢とそれを測定するための指標について考えました。

 

 

ディスカッションのテーマとして設定したのは6つのテーマ。最初の5つは「金沢ミライシナリオ」の中の5つのシナリオに沿ったテーマ、そして最後の1つは自治体SDGsモデル事業のテーマである「持続可能な観光」です。例えば、2030年の金沢がどのような「古くて新しくて心地よいまち」になってほしいか、そして、そういった理想的な状態を計測するにはどういった指標が良いか、普段「”もったいない”がないまち」に貢献する活動をしている、それを計測するにはこういった指標があってほしい、といった内容をテーマ毎にグループに別れてブレインストーミングしていきました。

 

 

計測する指標を具体的にアイデア出ししていく作業は少し難しかったようです。ですが、ワークショップを通して、金沢が2030年にはどういった「まち」であってほしいかのアイデアはたくさん討論されました。学生と社会人のつながりやつながる場所があってほしい、ビジネスを始める人に優しかったり、生涯学習や学び直しに優しい環境、芸術家やキュレーターが育つ環境であってほしい、といった学びや仕事に関わること、マイノリティへの寛容なオープンマインドな社会であってほしいといった多様性や包摂性に関わること、地域団体と観光事業者が価値観を共有する、といったパートナーシップに関わることなど、意見が交わされました。そういったありたい姿に対して、学生と社会人のつながりやつながる場所の数、社会人が学び直しが出来る学校や講座の数など、定量的な指標を設定することで定量的な計測とモニタリングが可能となっていきます。

みなさんは、金沢でSDGsの達成を目指すためにどのような自分自身の指標を設定しますか?

 

 

IMAGINE KANAZAWA 2030推進会議では今回のワークショップの開催までに、金沢でのSDGs達成の進捗を測定するために、「金沢ミライシナリオ」の5つのシナリオと自治体SDGsモデル事業の「持続可能な観光」に沿った指標案を検討してきました。今回のワークショップでの参加者のご意見を受けて、指標案を見直したのちに、みんなで取り組んでいける指標を改めて公開し、引き続きパートナーシップでSDGs達成に取り組んでいける環境づくりを進めていく予定です。

Menu

Category

Monthly Archives

Yearly Archives

Pick up

Banner:Conference