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IMAGINE KANAZAWA 2030 「金沢SDGs推進のための民間資源活用に関する勉強会」開催

社会課題の解決や新しいプロジェクトを進めていくうえでは、個人や組織の技術や努力(「ヒト」)のほか、解決策やサービスを提供するツール(「モノ」)、そして人々や組織の活動を支えるお金(「カネ」)といったいわゆる経営資源を下支えしていくことが重要です。加えて、モノやサービスづくりを支える自然資源、知識や情報、ネットワークや信頼関係といった社会関係資本、そして個人や組織のスキルアップのための教育も欠かせない要素となります。パートナーシップを組み、補いあうことで、コレクティブインパクトが生まれ、より良い社会が実現されていきます。SDGsの達成についても同じです。

今回、IMAGINE KANAZAWA 2030推進会議は、金沢でのSDGsの推進に向けて、とくに「民間資源」の活用について理解を深めるために、8月19日に「金沢SDGs推進のための民間資源活用に関する勉強会」を開催しました。IMAGINE KANAZAWA 2030推進会議は、SDGsミーティングやIMAGINE KANAZAWA 2030パートナーズといったプラットフォームを通して、未来の金沢を実現するための新しいプロジェクトや団体や個人間のつながりが生まれるよう取り組んできました。今回の勉強会を通して、民間のノウハウや資金調達と循環の仕組みといった民間資源を活用して、持続可能な金沢の実現を支える仕組みについて理解を深めていきます。

第1回目となる勉強会では、南砺市エコビレッジ推進課の担当者をお招きして、「公益財団法人南砺幸せ未来基金」の設立のいきさつや基金の取り組みについてご説明いただき、その後、出席者全体で質疑応答や議論を行いました。「南砺幸せ未来基金」は南砺市内を活動範囲として地域に寄りそう市民設立の「コミュニティ財団」です。おもに寄付金や休眠預金をもとでに資金調達を行い、7つの地域課題のテーマにそった事業にたいして資金的な援助を行なっています。地域に貢献したい有志市民とその寄付金をもとに設立され、行政の支援で運営が行われてきましたが、2023年度には行政の手を離れ、自立的な運営が行われることを目指しています。現在、寄付金額の増額など資金を集める仕組みを強化するしかけづくり、PRやSNSを通した地名度向上が課題となっています。

今回の勉強会には石川県全域から各金融機関が参加され、石川県における中間支援組織やSDGs推進を支援する資金的支援の事例が共有されたほか、人材育成などの非資金的支援の進め方に関する質疑応答も活発に行われました。資金による支援を行う団体とは別に、ネットワークづくりやスキルアップといった非資金的な支援を行う団体が別の団体として存在しているケースや、その場合に、組織間の連携をどのように取って、社会課題に対してより効果的に支援していくのか、の指摘がありました。

また、社会課題に取り組む人材のスキルアップも議論になりました。参加された金融機関の中では自社で丁寧に育成するケースもあれば、外部委託するケース、また外部と一緒に育成していくケースも紹介されました。「民間資源」を多面的に活用したSDGsの推進のために、各参加団体のご意見やご経験が共有され、貴重な勉強会となりました。

今後もこの勉強会を通じて、民間資源の活用、育成について学んでいきます。

 

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