2023年8月29日、国連大学OUIKは第8回アジア太平洋適応ネットワークプレフォーラムにてバングラディッシュのNPO, Safety Assistance for Emergencies(SAFE)主催のイベントにパネルとして参加しました。「コミュニティと生態系のレジリエンス」にフォーカスしたこのワークショップにOUIKからはグプタ研究員とコーディネーターの富田が参加しました。SAFEからはディパイアン・デイ博士とマランチャ・デイ博士、そしてUNDPからはチャールズ・リウ氏がパネリストとして参加しました。
グプタ研究員と富田は、金沢市の生態系とコミュニティの耐久力を構築するためのイニシアティブを紹介し、生物多様性保全戦略、グリーンインフラの利用、エコツーリズムの推進、SDGs推進プロジェクトに焦点を当てました。一方、バングラデシュとインドを含む開発途上国からの事例研究では、彼らが直面する課題に対する多様な視点が共有されました。
議論のまとめ:
多様な課題:先進国と開発途上国は、生態系とコミュニティの耐久力を向上させる際にさまざまな課題に直面しており、これらの課題は、規模と関係性により異なる。
都市の耐久力:都市は気候課題に対処するため、金沢市の事例のような生態系回復や市民参加の取り組みからヒントを得る必要がある。
開発途上国への財政支援:開発途上国は適応活動には持続的な財政支援が必要。小規模な資金調達は、先住民の適応技術を活性化し、財政的にも持続可能な解決策を提供できる可能性がある。
レジリエンスの拡大:金沢市のような活動を拡大するには、政府と市民の両方に対する意識を高める必要がある。そのようなイニシアティブの成功には、多くの関係者が協力するアプローチが不可欠です。