2023年6月、OUIKではSUNプロジェクトの一環として金沢保存樹林として指定されているエリアのうち6つの寺院・神社にて樹林の生態調査を行いました。調査では約4000本の木の種類、サイズ、密度を記録し、これらのエリアでの炭素隔離の現状を調べるためのデータを収集しました。炭素隔離について調査することは、森林を含めた金沢の都市自然が気候変動対策に貢献しているかを可視化することに役立ちます。
調査では保存樹林を管理する側の人手不足や高齢化といった社会的課題も見えてきました。このような課題を解決するために管理体制を強化したり、市民や専門家が協力して金沢の都市自然を保全・保護していくための研究活動をOUIKは進めていきたいと思っています。
ご協力いただきました以下の寺院や神社の皆様、さらに近隣住民の皆様に御礼申し上げます。
野間神社、八坂神社、山科神社、龍渕寺、日吉神社、尾山神社
また、今回の調査では金沢工業大学や日本造園学会をはじめとする地域の学術機関の専門家や学生の皆様にもご指導いただき、大変ありがとうございました。