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金沢大学「食文化からみる世界農業遺産 能登の里山里海」の講義 

525日に金沢大学国際基幹教育院GS教育系で地域概論を学ぶ大学1年生の学生70名に小山研究員が世界農業遺産「能登の里山里海」について、食文化の視点から講義を行いました。 

県外出身の学生が多く、世界農業遺産や能登についてほとんど知らない方が多い中、里山・里海の観念や能登地域の文化的特色について理解していただく機会になりました。

はじめに能登半島は、その美しい自然環境や伝統的な農業文化で知られており、世界農業遺産に認定されているということ、そしてこの認定が、地域の持続可能な農業と食文化の重要性を認めるものであり、能登の取り組みは国際的にも評価されていることを紹介しました。

能登半島では里海と里山が近い距離で存在し、双方から新鮮な食材を入手することが可能であることから、食文化が発展しやすい環境にあります。そこで発展してきた優れた発酵技術や伝統的な調理方法は気候、生物資源、人々の生活様式と深い関わりを持っており、生物多様性ともつながりがあることを紹介しました。

若い世代に能登の世界農業遺産について伝えるために国連大学が制作した「ごっつぉをつくろうの絵本とアニメーションについても紹介し、実際にアニメーションを視聴してもらいました。このビデオは、地域の食文化と農業や漁業、そして自然環境との関係性やそれらの魅力・面白さを伝えるものであり、学生たちは興味をもって視聴してくれましたアニメーションの視聴の後には、地域が直面している課題や、それらを解決するためにOUIKが取り組んでいる活動も紹介しました。

世界農業遺産にも認定されている能登の食文化が文化として重要なだけでなく地域の生き物の豊かさやSDGsの達成などにも貢献するものであるということなど、色んな視点から学んで頂けたのではないでしょうか。学生の皆さんが今後の学習を進めていく際に、この講義の内容が何かのヒントになっていくことを期待しています。 

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