米ハーバード大学(Harvard University)からランドスケープ・アーキテクチャー(景観設計、造園)の研究者2名が日本の里山の調査のため、石川県能登半島を訪れました。
研究者のポリーさんとアダさんは輪島市三井町の里山まるごとホテルに滞在し、地域の活動に参加し、里山の恵を活用した暮らし方を体験し学びました。5月23日には国連大学の小山研究員も同行し、地域の方々との意見交換を行いました。さらに国連大学が能登地域でこれまで行ってきた取組を紹介しました。
里山まるごとホテルの山本亮さんと地域の方の案内で、実際に里山でフキや山椒を採取し、フキは調理・保存、山椒は山椒味噌にする方法を学びました。このように、他地域や海外の方が里山の暮らしを地域の方から直接学ぶことができる仕組み・環境づくりは持続可能な取り組みを発信する上でとても重要と感じました。
国連大学が2018年に制作した教育教材「ごっつぉをつくろう」のアニメーションバージョンや山菜の動画を見ながらOUIKの能登GIAHSに関する活動を紹介しました。自らが体験した山菜採りや調理のシーンがアニメーションにも動画にも登場し、興味をもって観てもらうことができました。
「日本の里山に暮らす人々がお互いに助け合いながら人間も自然の一部として地域の恵みを活用しながら暮らしているという点が、自分達が知るアメリカでの一般的な田舎暮らしのイメージとは異なっていると感じた」と話し、今回学んだ要素を持ち帰って、アメリカでの取組みにも活かしていきたいと語ってくれました。