OUIK > お知らせ > 2022年度 第3回能登×イフガオ国際交流プログラム

お知らせNews

2022年度 第3回能登×イフガオ国際交流プログラム

能登SDGsラボ、イフガオ州立大学GIAHSセンターと国連大学OUIKが連携して実施している世界農業遺産に認定されている能登とイフガオ(フィリピン)の子供たちの国際的な学びや交流を深めるオンラインプログラムの2022年度第3回目が、3月6日に開催されました。

今回のテーマは「食と料理」です。お互いの地域の料理を調理し、食べてもらい、五感を通じてお互いの地域について学び合うことを目標に、イフガオでは日本の食材を能登ではフィリピンの食材を準備し、それらを用いて子供たちは交流前に調理を体験しました。

イフガオのラムット・セントラル・スクール(小学校)のシルベスター先生から紹介していただいた料理は、「生春巻き」です。マンゴーを春巻きに入れたり、カラマンシー(柑橘系の果物)の汁をソースに入れたりと、フィリピンらしい南国風な生春巻きレシピです。今回は、普段児童が食べておらず、アレルギーの心配があるマンゴーは入れず、野菜も軽くゆでる必要がありましたが、初めての生春巻き作りにとても喜んで取り組んでいた正院小学校の児童たち。「野菜の皮はむく?」「どうやったらうまく巻けるの?」と、近くの大人に質問しながら、各グループで協力しながらしっかりと生春巻きを完成させていました!

交流前に生春巻きを作っている様子

正院小学校から紹介した料理は、「おにぎり」です。正院小学校の児童がご飯を炊いて、おにぎりを作る様子を動画にしたものを共有し、それを見てイフガオのみなさんには作ってもらいました。さらに、おにぎりと一緒に食べるための、インスタントお味噌汁も準備されました。

交流前にイフガオの児童がおにぎりを作っている様子(写真:IFSU提供)

それぞれの学校の準備ができたら、交流の時間がスタートしました。

イフガオの児童の机の上におにぎりが並んでいるのを見て、わっと盛り上がる正院小学校の児童たち。お互いが作ったものを見せ合ったら、遂に実食タイムです。

ある程度味わったら、まず正院小学校の児童から感想を伝えました。「美味しかった」「生春巻きだけだとあまり味がなかったけれど、ソースをつけたらとても美味しい」といった感想がでました。初めて生春巻きを食べた児童も多かったようです。イフガオの児童からは「おにぎりもお味噌汁も美味しかった」「梅干しがすっぱかった」「鮭おにぎりが美味しかった」という様なコメントが紹介されました。食べなれない食べ物への驚き、そして美味しさもお互い感じられたようです。

イフガオの児童のおにぎりと味噌汁の感想を聞いている様子

次に、お互いの地域の行事で食べられている食べ物について紹介し合いました。まず、正院小学校の児童からは、お正月の「お雑煮」、「お祭りの時に食べるご馳走」、お祝い事の時に食べる「赤飯」、卒業や入学の時に食べられる「紅白饅頭」などについて紹介がありました。イフガオの児童からは、「クリスマスの時にはパスタを作りました」、「お祭りの時にはレチョンという小豚の丸焼きを作ります」と紹介されました。シルベスター先生から「フィリピンの行事ではおいしい料理を食べるというところに焦点が置かれがちだが、日本ではよりその食べ物を食べる意味などが理解されている印象があるので、みならっていきたい。」といったコメントもいただきました。

今回は今年度最後の交流ということで、一緒に記念撮影をして終了となりました。あっという間の3回目の交流でしたが、積極的に質問をしたり、言える言葉は英語で伝えようとしたりする一生懸命な姿がみられました。自分達の地域のことを海外へ紹介し、そして遠く離れた地域やそこで暮らしている同世代の子どもたちのことを知ることを通じて、生まれ育った自分達の地域の魅力を再確認する経験となったようです。

 

Menu

Category

Monthly Archives

Yearly Archives

Pick up

Banner:Conference