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2022年度 第1回能登×イフガオ国際交流プログラム

SDGs未来都市にも選定されている石川県珠洲市では、2018年に能登SDGsラボが開設され、2020年度から市内全小学校を対象とした、SDGs教育プログラムを開始しました。世界農業遺産(GIAHS)「能登の里山里海」に関する教育プロジェクトを進めている国連大学OUIKは、このSDGs教育プログラムと連携して、子供たちの国際的な学びや交流を深めるオンラインプログラムを2020年度より実施しています。このオンラインプログラムでは、能登と同じく2011年に世界農業遺産に認定されたフィリピン・イフガオ地域(「イフガオ棚田」)に住む子供たちと交流を続けていて、国立イフガオ大学GIAHSセンターとプログラム作りの部分から連携して実施しています。

今年度は、日本側は昨年度に引き続き珠洲市正院小学校の5-6年生(12名)が参加し、フィリピン側は今回初めて参加するラムット・セントラル・スクールの6年生(24名)で交流を行います。年度内に3回の交流が予定されていて、12月5日に待ちに待った第1回目の交流が行われました。まず午前中に正院小学校の児童向けにOUIKの小山研究員が事前授業を行い、能登半島が世界農業遺産に認定されていること、具体的な内容、そして今回交流するイフガオも世界農業遺産に認定されていることなどを学びました。

そして、午後には遂に待ちに待った第1回目の交流の時間です。今回は能登SDGsラボとOUIKで通訳をしながら進行し、これまで能登とイフガオでの社会人向け人材育成プログラム(マイスタープログラム)や交流を進めてきた第一人者である金沢大学の中村浩二先生も交流に参加してくださいました。

第1回目の交流のテーマは「自己紹介と学校の紹介」です。事前にそれぞれの学校で児童たちの「自己紹介」動画を撮影し、送り合いました。1人1人の児童が、自分の名前と好きなもの(食べ物や生き物、趣味など)を英語で堂々と紹介していました。動画には学校での活動の様子が分かる写真なども含められていて、それぞれの学校での雰囲気が良く分かる内容になっていました。

最初に珠洲とイフガオの学校の先生からの挨拶やスタッフの自己紹介があり、続いて「学校の紹介」の時間です。まず、正院小学校の児童がスライドを使いながら自分たちの学校について紹介しました。学校でどのような教科を勉強しているか、どんな制服を着ているか、休み時間に何をしているか、ということに加えて、全校で相撲や鼓笛隊に取組んでいること、運動会の様子、珠洲市の観光スポットなどを紹介していました。

次に、イフガオの児童が自分たちの学校について紹介してくれました。ラムット・セントラル・スクールが地域で一番古い学校の一つであること、幼稚園児から小学6年生まで学んでいる学校で、文化について学ぶ機会もあること、学校の周りにはきれいな花が沢山咲いていることなどを紹介してくれました。

次は、お互いに相手に聞いてみたいことを聞く「質問タイム」です。まずはイフガオのみなさんから、「好きな教科は何ですか?」「好きな食べ物は何ですか?」というような質問がありました。「ラーメン」や「寿司」と珠洲の児童が好きと答えると、イフガオはラーメンも寿司も食べていて、好きと答えるイフガオの児童も沢山いました!意外と日本で身近な食べ物がイフガオでも食べられているようです。

「好きなアニメは何ですか?」という珠洲の児童からの質問に、イフガオの子供達からは「ナルト」「ドラゴンボール」「東京リベンジャーズ」「進撃の巨人」という返事が!今回初めて参加して少し緊張した様子だった児童も、知っているアニメの名前が次々と出てきて、顔を見合わせて嬉しそうな歓声を上げていました。「好きなおやつは何ですか?」という珠洲の児童からの質問には、クラッカリンという魚のクラッカーやチョコレート、ブロッコリー、プレッツェル、マンゴーなどの答えが返ってきました。共通している部分と国が違うからこそ出てくる予想外の答えに興味津々の様子でした!

そして最後に、お別れの挨拶ということで、正院小学校のみなさんは普段から良く踊っているダンスをリズミカルに踊ってくれました。ラムット・セントラル・スクールのみなさんも元気に歌とダンスを披露してくれました。能登の児童もイフガオの児童もとてもかっこよかったです!あっという間の交流の時間でしたが、1か月後にまた会う約束をして、今回の交流は終了となりました。次回はどんな交流になるのか、今から楽しみです!

 

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