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田んぼの生き物調査 in 七尾市

2022年6月8日、七尾市立朝日小学校にて田んぼの生き物調査が行われました。OUIKは能登GIAHS生物多様性ワーキンググループのメンバーとして、この活動に協力しました。  

はじめに主催の七尾市農林水産課の杉本さんから今日のスケジュールの説明と講師の石黒 徳広さん(石川県土地改良事業団体連合会)の紹介がありました。 

石黒さんは普段から農地の環境や生物の調査を担当しており、田んぼの環境やそこに住む生き物にとても詳しい方です。生き物を捕まえる際に使う網の正しい使い方や、捕獲方法、その後の観察方法について説明がありました。「同じ生き物をたくさん捕まえるのではなく、より多くの種類の生き物を捕獲できる様に注意して調査しましょう」とアドバイスを受けました。 

バスに揺られること数分、七尾市江曽町地内の田んぼに到着しました。今日はこの田んぼにある、昔ながらの土水路にて生き物調査を行います。 

最近では殆どの水路がコンクリート製になりました。一般的にコンクリートの水路は漏水が少なく、効率よく水を流すことが可能と言われていますですその代わり、魚や貝の住処である、土や砂が底の部分に溜まりにくく、土を掘って作った土水路に比べると、生物多様性を保全しにくいという懸念点があります。 

児童たちは長靴に着替え、網やバケツを持ち、水路の中に入っていきました。 

 

 

 

 

 

 

 

網を水路の底に当てて長靴で周りの水をジャブジャブと入れると、網の中に色々なものが入っていきます。網を持ち上げて細かく見ていくと、枯れ葉や泥の中には大小さまざまな生き物が潜んでいました。それらをそっとバケツの中に移して慎重に学校まで持ち帰りました。 

学校に戻り、捕獲した生き物の観察開始です。石黒さんの説明を受けながら、生き物を種類別に水槽に分けました。短時間のうちに、本当にたくさんの種類の生き物を捕まえることができました。 

石黒さんからそれぞれの生き物の種類や生息地の紹介がありました。この地域で見かけるアマカエルやアカガエルの手の形の違いや、トンボのヤゴの種類、ドジョウのオスとメスの見分け方など、身近な生き物について実物を見せてもらいながら説明を受けました。児童たちは観察しながら、記入シートに捕獲した生き物の名前を書き込みました。 

最後はアプリを使った同定体験です。今回はバイオームというスマホのアプリを使って生き物の写真を撮り、投稿しました。このアプリを使えば発見した生き物の種類や名前がすぐに特定でき、さらにGPS機能を使うことで、生き物の生息地を記録することができます。皆さんが普段からこのアプリを使用し、生き物調査を行うと、「能登地域にどのような生き物がどこに生息しているのかといったデータの蓄積にも役立ちます。 

 

 

 

 

 

 

授業も終わりに近づいた頃、ある児童が「ドジョウをクラスで飼っていいですか?」と聞きました。クラスメイトたちからは、「ドジョウが暮らしやすい環境を作れるのか?」、「1匹くらいなら大丈夫?よい環境を作れると思う。」、「狭くてかわいそう」、「どんな餌を食べるのかわからない」など、皆さんそれぞれに、意見があったようです。最終的には、「もといた水路に返してあげよう、生き物は学校のビオトープで観察してみよう」、という事で意見がまとまりました。 

 田んぼがまだまだ身近にある能登の子供達ですが、そこに住んでいる生き物と触れ合い、知る機会はそう多くはないようです。田んぼとそして田んぼが育む生き物達の未来について考えるきっかけになったのではないでしょうか。 

 

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