OUIK研究員イヴォーン・ユーは、2017年9月10日〜24日に中国で開催された第4回FAO–中国ハイレベルGIAHS(世界農業遺産)研修アドバイザーとして参加しました。この研修はFAOと中国政府が締結した覚書に基づく「南南協力」の枠組みの下、FAO加盟国におけるGIAHSプログラムの管理、運営に関する能力開発を行うため2014年から毎年実施されています。主にGIAHSプログラム実施の担当部局となる政府関係者や、研究者が参加しました。
GIAHS認定地域の代表、UNU-IAS武内和彦教授をはじめとするGIAHS科学アドバイザリーグループ(SAG)メンバー、国際的な専門家などがこれまでの知見を発表した。ユー研究員は、これまで東アジア、特に日本と韓国におけるGIAHS申請をサポートした経験に基づき、国連大学が果たすGIAHS推進の役割について講義し、またディスカッションのモデレーターを務めるなど、2週間にわたって参加者のGIAHS理解に貢献しましt。今回の研修は、アジア、アフリカ、中南米、そしてヨーロッパの20カ国からの政府機関と研究機関の30名の参加者が参加し、講義、グループディスカッション、中国GIAHSと国家的重要農業遺産(NIAHS)へのフィールド訪問を通じてGIAHS保全の価値について学びました。内モンゴルのアハンGIAHS、山東省の夏津NIAHS、広西省の龍脊NIAHSを訪問し、中国農業部が開催した国際農業トレードフェアに参加し、GIAHSを促進するために特別に設立されたGIAHSパビリオンを訪問しました。