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COP30における分野横断的ソリューションに関する議論

ブラジル、ベレンにて開催された国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(UNFCCC COP30)の期間中、2025年11月17日、サイドイベントとして、「Fostering Sustainability Science Leadership: Synergies for Bridging Capacities Across Environmental and Developmental Policy Agendas(サステイナビリティ科学におけるリーダーシップの育成:環境・開発政策アジェンダを横断する能力強化のための相乗効果)」がGAUCパビリオンで開催されました。本イベントはUNU-IASとGlobal Alliance of Universities on Climate(GAUC)の共催により実施され、生物多様性、気候変動、文化を統合的に捉え、教育・研究・ユースエンパワメントを通じて相乗効果を生み出すアプローチが紹介されました。

フアン・パストール・イヴァルース研究員(国連大学いしかわ・かなざわオペレーティングユニット(OUIK)))は、OUIKの生物多様性・気候・文化をつなぐ統合的な研究およびユースエンパワメントの取組について発表しました。特に都市自然プロジェクト(Sustainable Urban Nature Project/SUNプロジェクト)や高校生を対象にしたリーダー育成プログラムについて取り上げました。フアン研究員は、金沢市との連携による国連環境計画(UNEP)の世代間環境回復プロジェクト(Generation Restoration Project)を通じて、OUIKは地域の知見、文化的価値、そしてグローバルな政策議論との架け橋となっていると強調しました。さらに、地域のイノベーションを拡大し、自然を活用した解決策の取り組みを強化するために、国際的な連携の重要性を強調しました。

このほか、UNU-IASと公益財団法人イオン環境財団との共同プログラムGlobal Youth MIDORI platform (GYM)のスピーチコンテスト受賞者2名が、持続可能な教育、ユースの参画やスポンジシティ等を取り上げ、ユースへのより強力なサポートの必要性について言及しました。

ディスカッションのモデレーターを務めたニコラス・ターナー(UNU-IAS)は、長期的な地域社会との関わり、プロジェクトの継続性、そして有意義なユースのリーダーシップが、能力格差を克服し、効果的で分野横断的な持続可能性な解決策を推進する上で、重要であるとまとめました。

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