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スタッフ

Staff Profileスタッフプロフィール

渡辺 綱男

渡辺 綱男

国連大学サステイナビリティ高等研究所
いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット 所長

1978年東京大学農学部を卒業し環境庁(当時)入庁。
自然環境計画課長、自然環境担当審議官を経て2011年1月より自然環境局長。2010年10月に愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の準備事務局長を務める。
2012年10月より自然環境研究センター上級研究員、2014年1月より現職。

 
 
フアン・パストール・イヴァールス

フアン・パストール・イヴァールス

国連大学サステイナビリティ高等研究所
いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット 研究員

地中海に面した太陽の光に溢れた都市デニア(スペイン)から、2009年に来日。古都京都において日本の伝統文化について造詣を深めた。
主な研究分野は「空間」と「自然」であり、スペイン・ヴァレンシア工科大学 建築設計修士(建物)を取得後、文部科学省奨学金留学生として京都工芸繊維大学 建築設計修士(景観)を取得。更に、京都大学における日本学術振興会特別研究員を経て、スペイン・ヴァレンシア工科大学 建築設計博士(日本庭園)を取得する。「間と奥、七代目小川治兵衛と近代日本庭園」と題した博士論文を執筆。
建築・都市計画・政策に係る専門家として、スペイン政府関係機関に6年間勤務。隈研吾建築都市設計事務所等のアーキテクチャスタジオにおいて、様々なインターンシッププログラムを経験。また、京都学園大学において3年間非常勤実習助手として勤務。主に「都市の自然化」を担当。
これまでの研究者・デザイナー・学者としての経験を基に、建築設計学・アーバニズム・景観生態学の観点から、「都市に自然を戻す」をテーマに調査研究活動を推進している。

 
富田 揚子

富田 揚子

国連大学サステイナビリティ高等研究所
いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット プログラムコーディネーター

2018年11月より勤務開始。以前は白山手取川ジオパークで国際関係コーディネーターを務める。地域内での取り組みだけでなくユネスコや日本ジオパークネットワーク(JGN)と共にアジア太平洋地域の能力開発等にも携わる。OUIKでは研究プロジェクトのコーディネーション、イベントの企画運営や広報活動を担う。気候変動問題や持続可能な開発、世界農業遺産(GIAHS)に関連した人材育成プログラムもリードしている。石川県加賀市出身、金沢市在住。

 

小山 明子

国連大学サステイナビリティ高等研究所
いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット 研究員

英国インペリアル・カレッジ・ロンドン 保全科学修士課程を修了し、環境コンサルタント会社や小笠原の自然保護員の経験を経て、フリーランスで翻訳業務などに携わる。 その後、石川県に拠点を移し、国連大学の調査研究を業務委託で支援、金沢大学の里山里海マイスター育成プログラムの業務にも従事したほか、連携研究員として珠洲市の能登SDGsラボの取組も支援していた。現在はOUIKの能登の生物文化多様性や世界農業遺産(GIAHS)関連業務に研究員として携わっている。

 

アレベル・メラク・コレック

国連大学サステイナビリティ高等研究所
いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット リサーチアシスタント

エチオピア・ゴジャム県ウォンベルマ出身。2015年にゴンダール大学で自然資源管理の理学士、2017年にエチオピアのハワサ大学ウォンド・ゲネット林業・自然資源大学でアグロフォレストリーと土壌管理の修士号を取得。2018年7月からはエチオピアのデブレ・マルコス大学で講師として勤務。 学部生向けのコースの提供、研究の実施、コミュニティサービス活動に従事していた。研究テーマは、アグロフォレストリー(森林農業)、気候変動対応型農業、都市林業、都市生態学など。現在は、OUIKでリサーチアシスタントとして働きながら、UNU-IASで持続可能性科学の博士号取得に励んでいる。

 
 

Internインターン

原田 真美

原田 真美

京都大学環境学堂 修士1年(インターン期間2015年9月−12月)

インターンシップでは主に、能登の世界農業遺産(GIAHS)のアクションプランの見直しを行いました。
推進協議会や県庁の方々との会議を重ねるごとに、自分の作成した叩き台が形になっていく過程は、大変やりがいのあるものでした。 またそれにあたり、資料を読み込んだり現地調査を行ったりして、能登の推進体制の整理や他のGIAHS地域との比較をしました。

 
有加藤 かすみ

加藤 かすみ

京都大学環境学堂 修士1年(インターン期間2015年9月−12月)

インターンシップでは、里山里海のうちの「里山」に着目し、石川県内の里山活動のイベントに積極的に参加し情報収集を行いました。
得られた情報から、石川県森林公園の今後の利用と管理の促進についてできることを提案しました。また、森林公園内のMISIAの森にて行われた観察会イベントの成果物制作に携わり、森の生き物のつながりや里山との関係性などを小学生向けにわかりやすく説明する文章と、MISIAの森の3コースそれぞれの見どころを解説した「MISIAの森見どころガイド」を作成しました。

 
吉田 茉莉花 

吉田 茉莉花

東京学芸大学 国際理解教育課程学部4年 (インターン期間2017年4月-7月)
OUIKでインターンシップ生として2017年4月から7月までお世話になりました。大学では都市学とエスニシティ論を勉強しています。人の移動と定住に興味があり、インターンシップでは文化という視点から地方都市の現状・課題把握を行いました。様々な立場の地域に関わる人々が、文化を通して今後の石川・金沢にどのような影響を与えるのか、という問いのもと100人以上にインタビューしました。目で見て、実際に話を聞いて様々なことを知ることができ、貴重な経験をさせて頂きました。9月からはOUIKで学んだことを生かし、ニューヨーク市立大学へ留学します。
OUIKでの主な活動内容は、OUIKで行われている取り組みや学びあいの場への参加、創造都市金沢に関する研究、金沢大学留学生を対象とした持続可能な開発目標(SDGs)をテーマとしたクラスへの参加、石川県森林公園で行われたMISIAの森里山ミュージアムでの演奏です。

 
松尾 茜

松尾 茜

京都大学大学院地球環境学舎 修士1年 (インターン期間2018年9月−12月)
インターンシップ研修では、能登を中心に石川県内の多くのフィールドを訪問し、様々なアクターの皆様と交流することで、当初立てた三つの目標:1.修士研究『里山里海を活用した持続可能な地域観光開発に関する研究 -能登の世界農業遺産認定地域を対象に(仮)-』の基礎調査、2.OUIKの活動内容理解、3.卒業後のキャリア構築のための社会経験、を達成することができました。
特に焦点を当てたのは、「いしかわ世界農業遺産国際貢献プログラム」です。JICA事業で研修に訪れたフィリピン・イフガオ州からの皆様、UNUアカデミックプログラムでスタディーツアーに参加した国連大学の留学生の皆様と、能登のフィールドで共に学びながら交流を深めた経験は、私にとって生涯の財産となりました。
絵本『ごっつぉをつくろう』を活用した能登GIAHS教育・普及啓発資料作成ワークショップの運営にも関わらせていただき、里山里海の価値を次世代に受け継いでいくことの大切さと難しさを改めて実感しました。
金沢市内でも、日本庭園や茶道など、東京出身の私には馴染みの薄かった美しい日本の伝統文化を存分に学ぶことができました。能登のお茶炭を使った茶道体験をさせていただいたことで、金沢の文化が能登の自然と密接に繋がっていることに気が付いた時、OUIKの提唱する「生物文化多様性」の概念が、すっと腹に落ちたことが、とても印象的です。インターン研修中にお世話になった石川県の皆さまへの心からの感謝の気持ちを込めて、修士研究にまい進したいと考えています。

 

向 由佳 

石川県立大学生物資源環境学部環境科学科4 年(インターン期間2019 年 5月-8月)
2018 年 10 月から 2019 年3月までESDとしての環境教育の本質を考えるというテーマでラオスに留学し、そこで得た学びを将来、石川県の環境教育に還元したいと考えました。しかし、石川県の環境教育や SDGsのことをまだ十分に理解していなかったので、インターンシップをOUIKで行わせていただくことで、少しでも理解しようと考えました。インターン中は三井 SDGs ごっつぉプロジェクト、MISIAの森里山ミュージアムでのレクチャー、舳倉島への海ゴミ調査、SDGsカフェやSDGsミーティングへの参加を通して、環境教育や SDGs の現状だけでなく、行政と実施者が協力して何かを展開していく難しさを学びました。さらに金沢大学里山ゼミでの講演や、飯田高校でのSDGs教育の実施を通して、自身が留学で得た学びを伝え、地域課題を捉えて考えてもらいました。高校生でもきちんと地域課題を把握して考えていることに驚くとともに、大人と子供の思いの間にギャップを感じ、今後自分がどういう役割を石川で果たしていけるのかを考えさせられました。想像していた以上の学びを得ることができ、私にとって、今後の核となる部分を形成できた 3 か月でした。

 

成嶋 里香 

(インターン期間2019年6月-9月)
大学卒業後、東京で働きながら、NPO や NGO の勉強会を通して、環境やSDGs(持続可能な社会)について関心を持つようになりました。その後、2019年3月に開催されたOUIKのシンポジウムの参加がきっかけとなり、インターンに応募しました。インターンシップに参加するにあたり、①豊かな自然と文化をつなぐ生物文化多様性について学ぶ②石川県内のSDGsの取り組みについて学ぶ③OUIKの活動を学ぶ④イベントやプログラムの運営等に関わるという4つの目標を立て、実行することができました。他にも 3 ヵ月の間に様々なイベントや活動に携わらせていただき、新たな気づきを得ることができました。また、千葉県出身の私にとっては、石川県で生活し日本を代表する伝統工芸や文化に触れることで、日本文化の素晴らしさを学ぶ機会にもなりました。今後は、インターンシップの経験を活かし、持続可能な社会に向けて自分ができることを模索し続けていきたいと思います。お世話になった地域や関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

 

ラチャタウィジン メイタウィー 

東京工業大学環境・社会理工学院融合理工学系 4年(インターン期間2019年12月-2020年3月)
OUIKでのインターンとして3か月間、私は、1)OUIKでの活動、2)石川と金沢の生物文化の多様性、3)研究者としてのキャリアパスについて、を学びました。 更に「北陸SDGsステークホルダーミーティング2019」や「SDGsカフェ」にスタッフとして参加することで、都市レベルでの包括的な意思決定について学びました。金沢市民は生物文化多様性を意識しており、それがユネスコの創造都市としての認定にもつながっていると感じました。 OUIKでの私の主な貢献としては、1)オンラインアクセスを促進するためにブックレットシリーズを紹介するブログなどを含むOUIKウェブサイトの新しい外観をデザイン提案、2)日本庭園研究プロジェクトのビデオプロモーションを作成、の2つです。研究内容から、日本庭園が美的要素だけでなく生態学的サービスを通じても都市に役立つという、生物文化の多様性保護における日本庭園の役割をより深く理解しました。 チームミーティングなどにも積極的に参加し、研究やプロジェクトのプランニング、レポートライティングなどを見て学び、自分自身の研究者としてキャリアパスが明確になりました。私の興味は科学コミュニケーションとコミュニティ研究の中間にあるので、両方の興味が現実でどのように出会い、モチベーションが高まっているのかがわかりました。また、生物文化の多様性に富み、刺激的な人々に囲まれたこの金沢というまちのおかげて自分自身も成長できました。この機会に深く感謝し、同じような興味がある方はこのインターンシップをお勧めします。

 

津田 祐也

(インターン期間2020年8月-11月)

OUIKのインターン期間には大きく3点に関わらせていただきました。1点目は石川県内で国連機関認証制度の認証を受けている能登地域、金沢市、白山市での観光振興の比較、2点目は金沢市主催のUNESCO創造都市国内ネットワーク会議、3点目は金沢市SDGs未来都市事業の中での「持続可能な観光」推進とガバナンスに関することです。

1点目ではインタビューや文献調査を通して認証制度下での観光や関連する産業振興政策の背景や方向性、また、持続可能な資源管理と利活用をなすための行政と民間両者の取り組みやガバナンスの相違点や共通点について学ぶことが出来ました。Covid-19や人口構造の変化の影響もあって地域の課題の複雑性を感じつつも、地域に根ざした社会経済的連帯が与え得る影響力と効果の重要性を実感しました。2点目では会議においてUNESCOが公表する文化のSDGs指標を紹介する機会をいただきました。慣れないワークショップ運営では運営について勉強させてもらいました。また有形文化財から学習し始めた自分にとっては「文化」の対象範囲の広さを再認識する機会になり、そのため「文化表現の自由」や「文化多様性」がなぜ重要か気づきを得る機会になりました。伝統的文化と革新的文化が息づく金沢だから出来た経験だと思います。3点目では、金沢市や推進組織の会議への参加を通して、とりわけ、SDGs社会実装のためのSDGsローカル指標の自治体導入といった制度環境からのアプローチ、官民連携した個別プロジェクト育成の観点からのアプローチについて学習出来ました。留学時に学習した地域の産業政策の内容とも繋がり、民間レベルでのSDGs実現に向けた気づきを得ることが出来ました。

OUIKでのインターンは持続可能な社会について考える上で非常に良い機会だったと感じます。インターン期間中にお世話になって皆様に感謝しつつ、気づきを次の機会に活かすべく取り組んでいきたいと思います。

 

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