2023年11月10日に石川県七尾市で「農業遺産シンポジウム」が開催されます。このイベントのサイドイベントとして石川県と国連大学OUIKは「農業遺産認定地域の高校生による意見交換会(ユースセッション)」を共催する予定です。
この世界農業遺産7地域、日本農業遺産1地域、11校の高校生が集うイベントの事前学習会として、10月19日に21名の高校生がオンラインで集い「農業遺産とは何か?どのような経緯で今回ユースセッションが開催されるのか?当日どのようなことをするのか?」について理解を深めました。
はじめに国連大学OUIKのリサーチフェローの永田明より「農業遺産ってなに?」というタイトルで講義がありました。世界農業遺産の認定制度、国内外の世界農業遺産、認定を受けることによってどのような波及効果があるのか、などの説明がありました。
続いて、国連大学OUIKの小山研究員より2021年度に開催されたGIAHSユースサミットの概要や成果、そして昨年度実施された「農業遺産認定地域の高校生による意見交換会」について紹介しました。
後半はグループに分かれ、自己紹介、そして前半の発表を聞いた感想や意見を交換し、最後はグループごとでの意見を発表し合いました。「世界農業遺産がアジアに多いことを知り驚いた」という意見や、「高校生同士で話し合う機会があるのは嬉しい」、「大人に意見を発表する機会があるのはありがたい」という声が上がりました。
最後に石川県の福田さんと小山研究員から当日の流れや準備などを説明して閉会しました。11月に石川県に行くのが楽しみになったという声も聞くことができ、対面でのユースセッションに向けた良い事前準備の会となりました。