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わくわく自然科学館の活動の一環として、七尾市能登島にてアプリを活用した生き物観察会が開催されました

 能登地域では小学生を対象とした生き物観察会などさまざまな取り組みが地域で行われていますが、そこで見つかった生き物の情報は能登地域全体では集約されておらず、十分に活用されていません。

 そこで、国連大学OUIKでは今年、既存の生き物情報投稿アプリの「Biome(バイオーム)」と「いきものログ」を活用したモデル調査を実施しています。その一環として8月29日(日)に、わくわく自然科学館(七尾市)の主催で、七尾市能登島でモデル調査が行われました。

能登島で無農薬の水稲栽培をしている方の協力で観察会を実施

 当日は天気にも恵まれ、約15人の七尾市在住のお子さんと保護者、七尾市、生物の専門家、国連大学OUIKや調査事業を請け負うアルスコンサルタンツ株式会社の方などが参加して、まずは生き物調査を行う田んぼへ。無農薬で栽培している田んぼに入り、どろんこになりながら、子どもたちはもちろん、大人たちも童心に帰って、夢中になって生き物を捕まえました。

何が入っているか? ドキドキしながら網をたぐり寄せる

カマキリを捕まえた!

 そのあと、捕まえてきた生き物たちを「Biome」を使って種の同定を開始しました。このアプリを使うと、精度はやや低いものの、種類をAIが判定してくれるのでとても便利です。また、「質問投稿」すれば一般の投稿者が答えてくれるのもありがたいです。

「Biome」をすぐに使いこなす子どもたち

レア度の高いアカハライモリも入っていた!

 さらにその生き物のレア度がわかったり、投稿するとレベルアップしたりするなど、ゲーム感覚で楽しく投稿できると、初めて使った参加者にも好評でした。また、少し上級編となりますが、環境省が運営している「いきものログ」への投稿にもチャレンジしてもらいました。

AI判定の精度を上げるには写真の撮り方にひと工夫も

 いろいろな生き物をアプリで同定しながら投稿した子どもたちからは、「ちょっとした違いで種類が違うのに驚いた」といった声も聞かれ、世界農業遺産の能登里山里海の生き物の豊富さを肌で感じてもらえたようです。

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