2011年に国連食糧農業機関(FAO)より世界農業遺産として認定された石川県能登地域の「能登の里山里海」においては、現在でも多くの方が、里山と里海が隣接する地域ならではの「半農半漁」の生活を送っています。海と生きる伝統的な知恵を継承すると同時に、海と関わるさまざまな仕事をする人々はお互いに支えあいながら、能登の豊かな里海の環境、人情溢れる地域を維持しています。
2016年末に発刊したUNU-IAS OUIK生物文化多様性シリーズ3の「能登の里海ムーブメントー海と暮らす知恵を伝えていくー」刊行記念イベントとして「さまざまな仕事を通じて支えあう里海づくり」と題したシンポジウムを開催いたします。本シンポジウムでは、能登の里海を生業の場とする方たちのほか、岡山県備前市日生、宮城県南三陸町志津川湾など、全国の里海づくりで活動されている専門家たちと一緒に、里海づくりについて考え、議論する予定です。ぜひご参加ください。
日時:2017年6月10日(土)13:00~17:00
会場:国連大学5階 エリザベス・ローズ ホール
日時:2017年6月10日(土)13:00~17:00
会場:国連大学5階 エリザベス・ローズ ホール (東京都渋谷区神宮前5-53-70)
主催:国連大学サステイナビリティ高等研究所 いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット
(UNU-IAS OUIK)
共催: 地球環境パートナシッププラザ(GEOC)、世界農業遺産活用実行委員会、
能登地域GIAHS推進協議会(予定)
言語:日本語
参加:参考無料、一般公開
司会:OUIK事務局長 永井三岐子
13:00~13:05 開会の挨拶 OUIK所長 渡辺綱男
13:05~13:35 基調講演 「『能登の里山里海』からみる森里川海のつながり」
UNU-IAS上級客員教授・東京大学特任教授 武内和彦
13:35~14:00 報告 「能登の里海ムーブメント」OUIK研究員 イヴォーン・ユー
14:00~14:10 <休憩時間・撮影時間>
14:10~15:10 第一部:「能登の里海」を支える仕事
1.「伝統的なボラ待ちやぐら漁の復活と継承」 穴水町新崎・志ヶ浦地区里海里山推進協議会長・漁師 岩田正樹
2.「能登の里海藻場の現状」石川県水産総合センター 池森貴彦
3.「海を支えるダイビング業と高校生の潜水活動」 日本航空高等学校石川教諭 須原水紀
4.【対談】「里海を支える輪島の女性たち」
輪島の海女漁保存振興会会長・海女 池澄幸代 x イヴォーン・ユー
15:10~15:25 <休憩時間>
15:25~16:55 第二部:パネルセッション「里海づくりを支える生業(なりわい)」
モデレーター:OUIK所長 渡辺綱男
パネリスト:
1.「岡山県日生のアマモ場の再生とカキ養殖の活用」
NPO法人 里海づくり研究会議理事・事務局長田中丈裕
2.「震災からの海の再生と水産業の復興~南三陸の事例より~」
デザイン・バル代表 太齋彰浩
コメンテーター:
3.「農業遺産における里海と里川:研究の国際的意義」
東京大学大学院農学生命研究科教授・
農林水産省世界農業遺産等専門家会議委員 八木信行
16:55~17:00 閉会の言葉 石川県農林水産部里山振興室長 山下吉明