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フアン研究員COP28参加、金沢の庭園文化をテーマに発表

2023年11月30日から12月13日まで、国連気候変動枠組条約事務局主催の気候変動に関する締約国会議(COP28)がドバイ(アラブ首長国連邦)で開催された。気候変動の影響を強く受けやすい中東で開催された初めてのCOPであり、2015年に採択されたパリ協定の実施に関する締約国の進捗状況を把握すること、さらに温室効果ガスの排出を大幅に削減し、生命と生活を守るための行動指針を示すことを主な目的として、世界各国から首脳やオブザーバーを含む約65,000人の代表が参加した。ざ

UNU-IAS からは所長山口しのぶをリーダーとした代表団が参加し、研究成果を共有し、研究所のテーマ別プログラムを推進するため、サイドイベントや会議 に積極的に参加した。OUIKからはフアン研究員がUNFCCCのレジリエンス・フロンティア・パビリオンに参加し、庭園文化をテーマに3つのセッションを開催した。このセッションでは都市自然としての庭園の利点や、放棄された空き地をNbSとして利活用し、都市の解決策に変える世界的なプロジェクトの可能性についての議論が行われた。

 

  1. 伝統的知識(12月8日): 「先祖伝来の庭園」をテーマに議論。「伝統」というレンズを通して庭園や都市の自然に対する多様な文化的観点を探求した。IASの生物文化的多様性シリーズを紹介し、伝統的知識を庭園に取り入れるよう聴衆に呼びかけた。このセッションでは、生物多様性と気候変動対策における伝統的景観の利点を実証した「持続可能な自然プロジェクト」の知見も紹介された。
  2. ウェルビーイング(12月9日):「グッドライフガーデン」と題されたこのセッションは、聴衆が最も大切にしている生活の側面に関するオンライン投票から始まった。続いて自然との密接な接触がもたらす無形の恩恵について、現代のライフスタイルと対比させながら掘り下げた。IASの生物文化的多様性シリーズ「庭と職人の暮らし」や、金沢でのウェルビーイング(幸福度)調査の結果も、この側面をさらに強調した。
  3. 持続可能性(12月10日):日本における過疎化と高齢化の状況を強調し、放棄された都市空間がコミュニティにより利活用され、再生された例を紹介した。また、住民が自分たちが住むまちの「庭師」になるための、共同管理やボランティア、エコツーリズムの取り組みを紹介した。セッションの最後には、AIが生成した理想的な共有庭園のイメージが紹介された。

 

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