第1回アジア生物文化多様性国際会議(2016年10月七尾市)では、自然資源を持続可能な形で利用してきた地域の知恵を、生物文化多様性として自然と共に一体的に捉え、地域コミュニティが地域の多様な自然資源と文化資源を活かし、豊かな自然共生社会を促進するための政策が議論されました。議論の成果として、地方自治体、国、 国際社会、そして学術コミュニティが、それぞれのレベルで地域コミュニティの持続可能性を支援していくための様々なアプローチを盛り込んだ石川宣言が採択されました。第1回アジア生物文化多様性国際会議からちょうど一年が経ち、石川宣言の実施を推進するため、2回シリーズの国際フォーラムを開催します。一回目はSATOYAMA国際イニシアティブ、2回目は IUCN東アジアのパートナー達とそれぞれのテーマで議論します。
シリーズ第2回 「生物文化多様性を若い世代が継承するために」(日英同時通訳)
シリーズ第2回では、国際自然保護連合(IUCN)東アジア会員会合の金沢開催を記念し、東アジアの生物文化多様性を議論し、石川、金沢との共通項、共通課題などを次の世代へどのように受け継いでいくかを日中韓の事例、各国のユースの意見から考えます。金沢市は東アジア文化都市2018に日本からの都市として選定されており、今後金沢市を中心として中国、韓国との文化面でも連携がさらに加速することが期待されます。生物多様性の保全と文化創造を軸に東アジアの連携を考えるきっかけを目指します。
主催:IUCN日本委員会 国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット
プログラム
13:30-13:45 開会挨拶
13:45-14:15 基調講演:吉田正人(筑波大学教授)「東アジアにおける自然と文化をつなぐ – 生物文化多様性保全に向けた人材育成」
14:15-15:30 第1部:生物文化多様性の事例紹介 とパネル討論-石川、韓国、中国の事例を紹介し、東アジアの連携を探る方策を議論します。
コーディネーター:渡邉綱男(UNU-IAS OUIK )
パネリスト:ホン・スンキ(モクポ大学島嶼文化研究所教授) 、飯田義彦(UNU-IAS OUIK) 、安藤よしの(ラムサール・ネットワーク日本共同代表)、他中国からの発表者
15:30-15:45 休憩 (折り紙アクションを同時開催いたします)
15:45-17:15 第2部: ユースセッション-中国、韓国、日本、石川のユースの取り組み、8月に行われた、日中韓3ヶ国環境大臣会合でのユースセッションの報告などを紹介し、ユースから東アジア地域の連携について議論します。
コーディネーター:長倉恵美子 (日本国際湿地保全連合 プログラムオフィサー)
パネリスト:又木実信(数馬酒造株式会社)、所谷茜(東京工業大学社会理工学研究科)ほか韓国、中国のユース
17:15-17:30 総括:堀江地球環境問題大使 (IUCN理事)