こんにちはOUIKインターンの向です。
私たちは、6月9日に津幡町にある石川県森林公園内のMISIAの森で開かれた「MISIAの里山ミュージアム」というイベントに参加しました。OUIKは過去にも2回、このイベントに出させていただいています。今回はその活動報告をさせて頂きます。
MISIAの里山ミュージアムとは?
2010年に国連から生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の名誉大使に歌手のMISIAさんが任命されました。その際に、MISIAさんが「自然豊かな石川で生物多様性の大切さを発信したい」と提唱されたことにより、MISIAの森ができました。
この森で、アートと音楽を通して森づくりを学んでもらうイベントがこの「MISIAの里山ミュージアム」です。
「森から食を作って、里山を元気にしよう!」
実は、毎年5月22日は国連が定めた「国際生物多様性の日」というもので、毎年テーマが決まっています。今年のテーマが「食」であるため、私たちは、このイベントで、皆様に食と里山のつながりについて学んでもらうことにしました。また、OUIKはSDGs啓発活動を積極的に行っていますので、我々のブースにSDGsも飾りました。
人が手を入れることで森は元気になる
天候が思わしくなく、皆様に来ていただけるか不安でしたが、たくさんの方々に来ていただけました。最初は里山の仕組みの説明を行いました。里山とは人里に隣接し、人が手を入れることで生態系が成り立っている山の事を指します。伐採という行為によって森に光が入り、多様な動植物が存在する豊かな森になります。また、伐採で手に入れた幹や落ち葉などを上手く利用すると、私たちの生活が豊かになります。しかし、近年、人手不足や高齢化により森林管理が満足に行えていないことで、生物多様性が失われている問題があります。今回は、これらの説明を通して、大人だけでなく子供たちにも「なにもしない、そのままの森よりも、人間がちゃんと手を入れた森の方が実は元気な森なんだ」ということを伝え、少しでも森に関して興味を持っていただけたらと考えています。
食と里山のつながり
次は森で作れる食材の一つであるシイタケを例に、伐採で手に入れた幹の活用法を説明しました。伐採した木の幹にシイタケを植菌して、数ヶ月伏せて、ようやくシイタケが発生します。シイタケが発生するまでに1年~2年かかってしまいますが、こうしてシイタケを作ることで、伐採を行う需要が高まり、里山が元気になっていきます。ここで、私たちが伝えたい、「食と里山のつながり」を皆様にも伝わったのではと思います。
自分の手で森から食を作る
最後は、森から食を作ることを身近に感じてもらうために、植菌体験を行いました。シイタケの菌が付いているコマを、原木に開いている穴に木槌で打ち込んでもらうという内容です。意外にも子供たちから「やったことがある」という声がたくさん上がり、手慣れた様子で植菌していました。また、植菌した原木を持ち帰り可にしたところ、多くの方々が持ち帰ってくださいました。実際に自分でシイタケを育てることで、食と里山のつながりをより深く理解できますし、大人も子供も一緒に森について考える、いいきっかけになるのではないでしょうか。
今後とも、皆様にいろいろな活動を通してSDGsだけでなく、里山里海についても知っていただき、共に考える機会を作っていきたいと思います。
OUIKインターン 向