第1回アジア生物文化多様性国際会議(2016年10月七尾市)では、自然資源を持続可能な形で利用してきた地域の知恵を、生物文化多様性として自然と共に一体的に捉え、地域コミュニティが地域の多様な自然資源と文化資源を活かし、豊かな自然共生社会を促進するための政策が議論されました。議論の成果として、地方自治体、国、 国際社会、そして学術コミュニティが、それぞれのレベルで地域コミュニティの持続可能性を支援していくための様々なアプローチを盛り込んだ石川宣言が採択されました。第1回アジア生物文化多様性国際会議からちょうど一年が経ち、石川宣言の実施を推進するため、2回シリーズの国際フォーラムを開催します。一回目はSATOYAMA国際イニシアティブ、2回目は IUCN東アジアのパートナー達とそれぞれのテーマで議論します。
シリーズ第1回 「生物文化多様性とSATOYAMA —自然共生社会を目指す世界各地の取組を知る」(日英同時通訳あり)
SATOYAMA イニシアティブ国際パートナーシップ運営委員会の石川開催に合わせ、「人と自然の共生」を理念に掲げるSATOYAMAイニシアティブの考え方が世界でどのように理解、実践され、また世界各地の里山里海と言われる地域において、生物多様性と文化多様性のつながりがどのように人々の暮らしと自然を結びつけているのかを学びます。
主催: 国連大学サステイナビリティ高等研究所、SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)
後援:石川県、金沢市、北国新聞社
プログラム
14:00-:14:15 開会挨拶
14:15-15:15 基調講演1:「SATOYAMAはどこまで国際化できるのか?」 湯本貴和 (京都大学霊長類研究所所長)
基調講演2:「ガーナから生物文化多様性を考えるー課題とチャンス」 アルフレッド・オテング=イエボア(IPSI 運営委員会議長、ガーナ生物多様性委員会議長)
15:15-15:45 事例紹介1 「稲作種の遺伝的多様性の保全、活用、持続可能な消費のため伝統文化を活かす試みーインドの事例から」 インド、チェンナイの事例から アニル・クマル (M.S. スワミナサン 研究財団 所長)
事例紹介2 「東ヨーロッパの生物文化多様性」 センカ・バルダノヴィック (サラエボ大学教授)
15:45-16:00 休憩
16:00-17:00第2部:パネル セッション「自然共生社会の未来、SATOYAMAの可能性」
モデレーター:渡辺綱男(UNU-IAS OUIK )
パネリスト:イヴォーン・ユー(UNU-IAS OUIK)、アルフレッド・オテング=イエボア、アニル・クマル、センカ・バルダノヴィック
コメンテーター:湯本貴和
17:00クロージング