「能登GIAHSにおける生物多様性・環境教育に 関する取組の現況評価」調査の報告会、および今後のアクションについて関係者とワークショップを行いました。この調査は、2016年度に改訂された能登GIAHSアクションプランに沿って、能登地域全体の生物多様性の評価、モニタリング手法の開発、能登GIAHSに関する共通の教育素材の開発につなげるため、OUIKが金沢大学能登学舎の協力を得て基礎情報をとりまとめたものです。
調査は、能登GIAHSを構成する9つの市町のアクションプランや環境基本計画の分析、これまで自治体や県などにより実施された生物多様性関連の調査、そして能登地域の小、中、高校で行われている生き物観察会などの生物多様性に関連する教育活動の実施状況などをまとめています。ワークショップには、能登GIAHS推進協議会(9市町のGIAHS担当者)、能登生物多様性研究会メンバー、能登GIAHS活用実行委員会関係者ら合わせて25名が参加しました。
冒頭、OUII飯田研究員より報告書の概要を発表し、その後、参加者が4つのグループに分かれ、OUIKメンバーや金沢大学教員がファシリテーターとなり、能登GIAHSを次世代にしっかり伝えていくための教材作りに関するグループワークを進めました。各グループ発表では、能登GIAHSの共通の環境教育教材として活用できそうなストーリーとして、カキ、ナマコ、海藻などの海産物を題材にし、森や水田とのつながりを示すようなアイデアが示され、活発な議論が行われました。この成果は2017年度も引き続き関係者の皆様とともに教材作り、能登GIAHS生物多様性モニタリング開発事業につながることが期待されます。