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【開催報告】SDGsカフェ#23 「COP30参加を通して高校生が見たもの」

日時 / Date : 2026年3月26日 / 26 March 2026

2026年3月26日にSDGsカフェ#23「COP30参加を通して高校生が見たもの」をオンラインで開催しました。本イベントは2018年に金沢市で開始された、金沢市・JC金沢・国連大学OUIKの三者協力による、SDGsに関する対話を目的としたトークイベントです。第23回目の今回は、IMAGINE KANAZAWA 2030、国連大学OUIK、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)の共催で開催されました。

今回は、気候変動の影響を長期的に受ける当事者であるユースの視点を、どのように意思決定プロセスに反映していくことができるのかについて、現状の課題や取組事例を踏まえながら、実際に国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)に参加した3名と議論を行いました。

まず、姜そんうさん(GEOCスタッフ)からCOP概要、COPでのユースの活動の歴史について、パリ協定締結以降、COPは各国が進捗状況を報告しルールの運用や進捗確認を行う、より技術的な会議に変わってきたと説明しました。その後、ユースも社会における重要な集団であると位置づけられ、交渉に参画できる機会が増えてきたと紹介しました。しかし国内ではユースの参画の機会はまだ少なく、声を届けるには大きなハードルがあると強調しました。

続いて、国連大学OUIKが実施する次世代のリーダー育成プログラムに参加し、COPにも参加した平美優さん(金沢錦丘高校)と橘葵衣さん(金沢大学附属高校)が、参加したプログラムとCOPでの経験を共有しました。プログラムでは、専門的な講義を受け、探究活動を行い、世界と石川の両方に目を向けた研究ができたと報告しました。COPでは国籍、年齢、登壇者、来場者関係なく意見交換ができたこと、文化理解の重要性、異なる価値観や課題を知り対話をする重要性を学んだと話しました。

ディスカッションでは、COP参加前後の心境の変化、海外のユースの例、ユースが参加しやすい環境や条件について議論しました。姜さんは国際的にユースの声を聞くべきだという雰囲気は広がっている一方、企画段階から参加しないと意見が反映されづらく、アクションへのフィードバックがあるべきだと指摘しました。ユースとして大人との対話の場で難しいと感じることについて、橘さんは、評価されない自由な対話ができる場作りの必要性を訴えました。平さんは大人の前で話す前に、同世代で考えを話し合い整理できるステップがあるといいと提案しました。また、 COP参加後の心境の変化として橘さんは、国や立場によって優先される課題や利害が異なることを理解し、唯一の正解を導き出すのではなく、多様な意見を踏まえながら、より良い(ベターな)方向性を模索していくことの重要性を認識したと述べました。平さんは、ユースの声は政策提言の場の雰囲気を後押しする力はある一方、交渉の場との距離があり、大人とユースが共同できる場を増やしていきたいと意気込みました。

最後にモデレーターを務めた富田(国連大学OUIK)は、気候変動に限らず多くの社会課題において意思決定の場が特定の世代に偏りがちである現状に触れ、長期的な影響を受けるユース世代の視点を含めて議論していくことの重要性を指摘しました。また、世代や立場を越えた対話や協働の機会を広げていく必要性について述べ、ユースと経験を有する世代がそれぞれの強みを活かしながら協働することの重要性を強調してイベントを締めくくりました。

 

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