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【開催報告】“Building Back Better” 世界農業遺産(GIAHS)と共に新型コロナウィルス感染症パンデミックからより良い復興を

日時 / Date : 2020/11/6
場所 / Place : オンライン

ウェビナー「”Building Back Better” 世界農業遺産(GIAHS)と共に新型コロナウィルス感染症パンデミックからより良い復興を」は、国連大学サスティナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)と国際連合食糧農業機関(FAO)の共催で2020年11月6日に開催されました。このウェビナーは、新型コロナウィルス感染症の影響をコントロールする中でGIAHSコミュニティが直面している課題について共有し、その上で、かかる危機下におけるGIAHSのレジリエンシーについて議論し、新型コロナウィルス感染症からの回復とより良い復興に向けた機会を探っていく目的において、世界各地からGIAHSに関わる講演者が参集する初めてのウェビナーとなりました。

 

GIAHSは、地域の固有の知識に基づいて持続可能な農業を営む小規模農家の生計を保護している特徴的な伝統的農業システムです。GIAHSは食料を生産するのみでなく、その長年に渡って機能してきた仕組みの中で生物多様性を保全し文化遺産を保護するよう働きます。そして、地球と人類にとってより良い復興を成し遂げる上で、その蓄積された知恵は重要な教訓を与えてくれます。このウェビナーでは300人が登録、出席し、GIAHS認証地域の代表者達から彼らの所属するコミュニティがどのように新型コロナウィルス感染症の影響に対処しているか、話を聞きました。また、講演者からは、自然と調和しつつ、GIAHSコミュニティにとって豊かな未来をもたらす、より良い復興を成し遂げるにはどうすればよいか、見解を共有いただきました。

 

このウェビナーはイヴォーン・ユー氏(UNU-IAS OUIK研究員)のファシリテーションで、まずは渡辺綱男氏(UNU-IAS OUIK所長)から開会の挨拶をいただきました。「新型コロナウィルス感染症の世界的な流行は人類にとって過去に例を見ない、世界中の人々に影響をもたらす危機であり、私たちの日常に多くの難題をもたらし、私たちがいかに自然に依存しているかを思い起こさせました。一方で、新型コロナウィルス感染症流行下の「ニューノーマル」は機会をももたらしてくれています。例えば、UNU-IAS OUIKが位置する日本の石川県にある能登GIAHSは、都市の住民にとって魅力的な故郷となりつつあり、田舎の農業コミュニティが社会的紐帯と自給自足の観点からよりレジリエンスが高いと認識されてるようになっています。従って、GIAHSと新型コロナウィルス感染症に関わるこのウェビナーは、不安を共有し、お互いに支援しあい、そして回復とより良い復興に向けた機会を探っていくための場を、世界中のGIAHSコミュニティに向けて、大変良い時期に提供してくれていると考えています。」と渡辺綱男は述べ、閉会となりました。

英語で行われたこのウェビナーの詳細レポートを英語でお読みいただけます。

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