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【イベント告知】畑トーク Vol.1 「能登と金沢をつなぐ緑の対話: 里山の知恵と再生のかたち」

日時 / Date : 2025/8/30
場所 / Place : イクヤマ家

日時: 2025年8月30日(土)10:30~12:30

会場:イクヤマ家(〒920-0967 石川県金沢市菊川2-14-3)

定員:30名迄

申し込み方法:https://forms.office.com/r/ZAsvsbV3Qa(必ずこちらからお申し込みください)

締め切り:2025年8月20日(水)

主催:国連大学サステナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティングユニット(UNU-IAS OUIK)

共催: 特定非営利活動法人「綴る」

 

近年、都市では空き地や空き家の増加、自然とのつながりの喪失、地域コミュニティの希薄化といった課題が深刻化しています。UNU-IAS OUIKでは、こうした課題に対し、住民との協働によって緑の再生と地域のつながりを生み出す「参加型アクションリサーチ(Participatory Action Research: PAR)」を都市自然に関する研究の一環として進めてきました。

その拠点の一つである金沢市菊川地区では、公民館や地域団体の綴ると連携し、コミュニティガーデンや地域交流の場づくりを進めています。こうした活動は、単なる緑化や土地利用の再編ではなく、人と自然の関係性、そして人と人との関係性を回復するプロセスでもあります。

一方で、2024年の地震で大きな被害を受けた能登地域では、自然の力や里山の恵みを生かしながら、地域住民が中心となって復興への歩みを進めています。暮らしの中に息づく里山の知恵は、災害からの再生だけでなく、これからの持続可能な社会を構想する上でも重要な手がかりとなります。

今回の「畑トーク Vol.1」では、能登で培われてきた里山の知恵と実践を共有しながら、自然と人とのつながりを再構築する都市と地域のこれからを考えます。後半のディスカッションでは、Nature-based Solutions(NbS)や暮らしの知恵を手がかりに、災害後の癒し、地域のレジリエンス、そして都市における空間活用や生活の豊かさについて、多様な立場から語り合う場をひらきます。

 

プログラム

10:30~10:45  オープニング トーク1

タイトル:「Sustainable Urban Nature Project(持続可能な都市自然プロジェクト)の参加型アクションリサーチ (Participatory Action Research: PAR)について」

スピーカー:フアン・パストール・イヴァールス (UNU-IAS OUIK)

10:45~11:00 トーク2

タイトル:空き家と地域のつながりを促進する 「綴る」の活動紹介

スピーカー:松本有未 (特定非営利活動法人「綴る」)

11:00~11:50 トーク3 

タイトル: まるやま組〜のがし研究所〜の庭、へ

なつかしいのに、あたらしい、これからの能登

スピーカー: 萩のゆき(のがし研究所)

11:50~12:30  みんなで畑トーク

テーマ:里山✖️都市✖️NbS:緑と人をつなぐコミュニティガーデンの可能性

コーディネート:松本有未、フアン・パストール・イヴァールス

 

スピーカープロフィール

萩のゆき(はぎのゆき)
デザイナー、環境活動家、コラムニスト、和菓⼦店主、ときどきガーデナー

1989年⽇本⼥⼦⼤学家政学部住居学科卒業後、結婚を機にアメリカペンシルヴァニア州に移住。在⽶中に⽇本⼈としてのアイデンティティに⽬覚め、2004年⽯川県輪島市に移住。ラーフワークとして、⾥⼭の⾃宅を住み開きしながら「⼟地に根ざした学びの場・まるやま組」として⽣態学者と地域の植⽣のモニタリングや地域のお年寄りから⾥⼭の伝統的な知恵を学び合い次世代へつなげる活動を⾏う。⽣業として能登の⾥⼭⾥海のデザインや商品開発、⼩⾖の栽培から始める和菓⼦店起業。能登半島地震を経て、⾃然の⼒が⼈の治癒⼒を引き出し、回復を促すことを実感。「家」と「庭」の関わりに注⽬し、ガーデンセラピーの⼿法を取り⼊れホリティカルなワークショップを提案中。能登⾥⼭マイスター、ガーデンセラピーコーディネーター、メディカルハーブコーディネーター

 

松本有未(まつもとゆうみ)
特定非営利活動法人「綴る」代表理事

1982年石川県生まれ。金沢大学卒業後、雑誌編集者や財団職員などを経て不動産業界へ。2014年ことのは不動産を開業。
ことのは不動産株式会社 代表取締役。賃貸・売買の仲介業務に加え、空き家の改修再販プロジェクト「編む」などを通じて、資産価値や立地条件といった数値化される要素にとどまらず、建物に積み重ねられた関係性や時間の層といった定性的な価値にも目を向けながら、不動産を人と場所をつなぐ媒介として捉える実践を重ねている。また、2023年に建築家やアーティストらともに、特定非営利活動法人「綴る」を設立。菊川の空き家や空き地を地域資源として活用し、多様な活動の拠点へと育てる取り組みを行う。

 

Juan Pastor-Ivars (フアン・パストール・イヴァールス)
UNU-IAS OUIK 研究員

地中海に面した太陽の光に溢れた都市デニア(スペイン)から、2009年に来日。古都京都において日本の伝統文化について造詣を深めた。
主な研究分野は「空間」と「自然」であり、スペイン・ヴァレンシア工科大学 建築設計修士(建物)を取得後、文部科学省奨学金留学生として京都工芸繊維大学 建築設計修士(景観)を取得。更に、京都大学における日本学術振興会特別研究員を経て、スペイン・ヴァレンシア工科大学 建築設計博士(日本庭園)を取得する。「間と奥、七代目小川治兵衛と近代日本庭園」と題した博士論文を執筆。建築・都市計画・政策に係る専門家として、スペイン政府関係機関に6年間勤務。隈研吾建築都市設計事務所等のアーキテクチャスタジオにおいて、様々なインターンシッププログラムを経験。また、京都学園大学において3年間非常勤実習助手として勤務。主に「都市の自然化」を担当。これまでの研究者・デザイナー・学者としての経験を基に、建築設計学・アーバニズム・景観生態学の観点から、「都市に自然を戻す」をテーマに調査研究活動を推進している。

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