5月22日は国際生物多様性の日です。2020年の愛知目標の達成に向け、国際社会、そして地域社会も様々な取り組みを行っています。石川県は2011年に生物多様性地域戦略を策定し、生物多様性の保全のため多様な主体の参画をすすめてきました。金沢市も2016年、金沢版生物多様性地域戦略を策定し、キープロジェクトとして市民ウォッチャー制度の運用を開始するなど、地域の生物多様性モニタリングへの住民参加の促進を図っています。
自然豊かな金沢市では、従来から市民活動、地域活動として自然観察・保全活動が様々な団体により行われてきました。学校教育に目を向けると、石川県全域では、45年に亘り小学生によるツバメ調査が行われており、金沢市においても小学生によるホタル観察会事業が30周年を迎えました。これらの長年にわたる地域の取り組みを振り返り、そして新しくはじまった取り組みや先端技術との融合の可能性も踏まえながら石川、金沢ならではの市民の生物多様性へのまなざし、生物多様性モニタリングへの参加のありかたを、専門家を招いて議論します。
主催:国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット
共催:金沢市
後援:石川県、石川県立自然史資料館
プログラム
13:30-13:40 開会の挨拶:金沢市、主催者(OUIK)
13:40-14:25 基調講演:「生物多様性市民科学における市民と科学の協働」
鷲谷いづみ 中央大学教授
14:25-14:45 事例紹介「市民参加で東京のチョウを調べる」
須田真一 中央大学理工学部
14:45-15:00 コーヒーブレーク
15:00-15:55 パネル討論:市民が見守る地域の自然-見守る心を育むための制度と技術を考える
モデレーター:永井 三岐子 UNU-IAS OUIK
パネル①:武藤 俊充 金沢市環境局 環境政策課 主任主事
パネル②:平野 賢次 ふるさとのツバメ総調査検討委員
パネル③:関戸 正彦 大学門前町ホタルの会・田上公民館館長
コメンテーター:鷲谷いづみ氏、須田真一氏、古池博氏(特定非営利活動法人)石川県自然史センター理事長
15:55-16:00 閉会
小さなお子様連れ、車椅子など配慮の必要な方はその旨申し込みの際、備考欄にてお知らせください。