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OUIKユース育成プログラム:アーカイブ

COP29で茶道を披露、日本の文化と気候変動対策を結ぶ特別なひととき

2024年11月19日午後、アゼルバイジャンのバクーで開催中の第29回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP29)のタイパビリオンにて、日本文化を紹介する特別なイベントが行われました。金沢大学附属高等学校の本多真理さんが、裏千家流の茶道を披露し、OUIKのフアン研究員が日本の伝統文化と気候変動対策の関連性について語りました。

このイベントには、タイの自然資源・環境省の気候変動・環境局長であるフィラン・サイヤシットパニッチ氏をはじめ、多くの政府関係者が出席。参加者たちは、金沢の伝統菓子「きんつば」と抹茶を楽しみながら、日本文化の繊細さと深い精神性に触れました。

 

 

 

 

 

茶道を披露した本多さんは、高校の茶道部に所属し、日頃から裏千家流の作法を学んでいます。「海外の方々と茶道という日本の文化を通して、互いに心を通わせることができたのが一つの成果です。非常に新鮮な体験でした。」と語り、心を込めて茶を点てる姿が多くの参加者を魅了しました。

「一期一会」の精神とサステイナビリティ

茶道の披露に先立ち、OUIKのファン研究員がスピーチを行い、日本文化と環境保護の精神的な結びつきについて紹介しました。ファン研究員は「一期一会」の精神に触れ、「一瞬一瞬を大切にする心や、水や道具を丁寧に扱う文化は、自然環境を思いやる心や資源を大切に使う心にもつながる。この日本の哲学を気候変動対策に活かすことは非常に意義深い」と述べ、金沢に根付く茶道や庭園文化が持つ環境との調和の力を強調しました。さらにその想いをグローバルな気候行動対策に応用する可能性についても参加者と共有しました。

 

金沢の高校生2名COP29に参加

今年度OUIKでローンチした新たなユース向けプログラム「石川金沢から世界を変える、次世代のリーダー育成プログラム 2024」 で選ばれた泉丘高校の梶夏菜子さんと金沢大学附属高校の本多真理さんが「国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)」 に参加しました。

2024年11月19日(火)にUNU-IASが開催したトークイベントに登壇した際のレポートはこちらからご確認ください。

金沢大学にてMOCK COP29 を開催

2024年11月2日土曜日、金沢大学のCOI-NEXTプロジェクトと共にMOCK COP29が開催され、金沢の高校生、留学生、研究者が参加しました。イベントは、OUIKの富田から今年11月にアゼルバイジャンで開かれるCOP29の主要な議題についての紹介で始まりました。今年のCOP29では、気候資金の新目標設定、化石燃料からの移行、気候災害支援の強化、温室効果ガス削減目標の引き上げなどが議論される予定です。

その後、「石川金沢から世界を変える、次世代のリーダー育成プログラム 2024」の高校生と金沢大学の留学生らが、自らの研究成果を英語で発表しました。発表内容は、持続可能な港づくり、耕作放棄地の活用、食品廃棄物を魚の餌に転用する方法など、地域課題に対する革新的な解決策でした。

最後のディスカッションセッションでは、COP29の議論が自分たちの地域の課題や研究にどのように関連しているかについて意見交換が行われました。参加者は気候変動に対する理解を深め、地元コミュニティや世界とのつながりを強く感じました。この経験は、次世代リーダーとしての成長と地域社会への貢献を促進するきっかけとなったことが期待されています。

石川金沢から世界を変える、次世代のリーダー育成プログラム 2024

2024年度より、新しい事業としてOUIKでは若者(ユース)を対象とした新しい人材育成事業「 石川金沢から世界を変える、次世代のリーダー育成プログラム」を開始しました。持続可能な開発や気候変動など様々な地球的規模の課題の緊急性と長期的な影響が認識される中、これらの分野での若者の参画や教育の機会は重要性を増しています。UNU-IAS OUIKは地域に根ざす国連の学術・教育機関として、地球規模課題と地域の環境・社会・経済にまたがる様々な課題をつなぎ、説得力のある議論により解決策を提案する、課題解決志向型の次世代グローバルリーダーの育成を目指しています。

  1. 事業の目的
  • 持続可能な開発や気候変動など様々な地球的規模の課題に取り組む地域のユースリーダーの育成
    • グローバルおよび地域に見られる持続可能な開発や気候変動などの地球規模課題に関する若者の知識の向上
    • ネットワーキング、批判的思考、リサーチ、効果的なプレゼンテーションなど、地球規模課題への対応の効果的な進展に必要な若者のスキルの向上
  • 持続可能な開発や気候変動など様々な地球的規模の課題に関する意思決定において若者を重要なステークホルダーとして位置づけ、若者の参画を促進すること
  • 若者がこの事業で得た経験や知識を活かし、地域の課題に対処する提案を行うことで、金沢市や石川県の持続可能な未来の実現に貢献すること
  1. 事業の内容

この事業では、現在13名の金沢市内の高校に通う高校生(4月に選抜)に対し、持続可能な開発や気候変動など様々な地球規模課題に関する研修(トレーニングコース)を提供しています。これまでに金沢市内の環境課題、生物多様性と生物文化多様性、気候変動課題、英語でのプレゼンテーションスキル、等について研修を行なっていました。学生たちは地域の課題に向けた解決策についての探究も同時並行で進めており、これらの成果を9月に発表する予定です。さらに参加者の中から数名を選抜し、金沢市のユースリーダーとして国内外で開催される地球的規模の課題に関する国際会議に派遣します。

 

 

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