令和7年7月2日(水)午前に能登空港会議室において能登GIAHS生物多様性ワーキンググループの全体会合が開催されました。オンラインでの参加も含め自治体関係者や専門家など、参加者は合計27名でした。国連大学(UNU-IAS OUIK)は事務局のサポートを行いました。
会合では、まず今年度の実施体制についての共有がありました。来年度末の保全計画の見直しに伴い、今年度からこれまでの実施体制を見直し、全体会合は基本的に年一回の開催とし、里山里海の生き物調査や勉強会の企画・実施などの具体的な内容については、作業グループで適宜集まり取り組みを進めていくことになりました。
続いて今年度の活動について議論されました。震災に伴い延長された国の専門委員会によるGIAHSのモニタリング調査へ向けた資料作成の支援をWGの重要な役割という認識が共有され、今後の活動の進め方について検討がなされたほか、WGメンバーの一部が参加して6月に実施された佐渡視察の報告があり、参加したメンバーそれぞれの視点から視察が総括されました。佐渡での取り組みの成果を今後どのように石川に活かすかが重要であることが確認されました。また、10月に能登GIAHS生物多様性に関する実践ワークショップを実施することになりました。このワークショップの企画内容を今後固めていきながら、能登GIAHSや生物多様性についての活動や成果を共有・発信する場となるよう準備を進めていく予定です。
また、WGでは今後オンラインでの勉強会なども適宜企画し、WGメンバーの活動をWG内や広く一般に共有する場を設けていきたいと考えています。震災や豪雨の影響でWGの活動も思い通りには進まない部分もありますが、保全計画の見直しに伴うGIAHSのモニタリング調査やトキ放鳥を来年度に控えた今年度、WGの役割を果たすべく様々な活動を展開していきたいと考えています。